今日の達成感、まさかの「あれ?」で水の泡
買い物リストと私の戦い
今日の夕食の準備もバッチリ、洗濯物も片付けた。残るは明日のための買い物だけ!よし、買い物リストを握りしめ、いざ出発です。
お店では、リストにあるものを一つずつカゴに入れていきます。「よし、これも!」「あれも忘れないように…」と、脳内でチェックリストが埋まっていくのを感じながら、店内をぐるりと回ります。目当ての品をすべてカゴに入れたときの、あの達成感ときたら!今日の私はできる女だわ、と心の中で小さくガッツポーズです。
レジでもスムーズにお会計を済ませ、両手に買い物袋をぶら下げて家路につきます。ちょっと重いけど、この重さは今日の私の頑張りの証。家に到着し、ふぅと一息ついてから、いそいそと買ってきたものを冷蔵庫や棚に片付け始めました。
完璧だと思った、その直後
牛乳、卵、野菜、お肉…一つずつ定位置に戻していきます。順調、順調。リストを見返しながら、頭の中で「よし、全部あるな!」と確認します。今日の私は本当に抜かりない。我ながら感心です。
そして、すべてのものを片付け終え、「あー、今日のタスクはこれで終わり!」と達成感に浸った、まさにその時でした。
ふと、ある違和感が脳裏をかすめるのです。
「…あれ?」
何かがおかしい。何だろう?
冷蔵庫をもう一度開けてみます。野菜室、チルド室…。うーん。 棚の中も見てみます。お米、調味料…。うーんうーん。
小さな、しかし確かな絶望
もう一度、ゴミ箱に捨てようとしていた買い物リストを慌てて拾い上げ、じっくりと見直します。そして、気づいてしまうのです。
リストの一番下に書いてあった、どうしても欲しかった「あの品」がないことに。
なぜ?なぜリストを見たのに?なぜカゴに入れなかったの?なぜレジで気づかなかったの?なぜ家に帰って片付けるまで気づかなかったの???
頭の中を疑問符が駆け巡りますが、答えは出ません。ただ、このままだと明日困る、という現実だけが突きつけられます。
今日の完璧な達成感は、この小さな「買い忘れ」によって、あっけなく水の泡と消えました。
これもまた日常
もう一度、自転車に乗ってお店まで行くのか…。はぁ。
でも、考えてみれば、こういうこと、たまにありませんか?やることリストを全部こなしたつもりでも、うっかり一つだけ抜けていたり。完璧だと思ったのに、後から小さなミスが見つかったり。
人生って、こういう小さな「え、なんで?」の連続なのかもしれませんね。今日のこの小さな理不尽も、まあ、日常のスパイスだと思って受け入れることにします。
…とはいえ、やっぱりもう一度お店に行くのは、ちょっと、いや、かなり面倒くさいんですけどね!